フロントもリアもディレイラーは使ってるうちにワイヤーも伸びてきて、
調整も徐々に狂ってくるものです。
ギアの切り替えがスパッと決まらず自分でディレイラ―を調整してみたら……
「余計シフトチェンジが決まらん。゚(゚´Д`゚)゚。」
なんて経験ありませんか?
ぼくも初めてディレイラ―を触った時はさわればさわるほど、
ムチャクチャになってお手上げでした。
ギアチェンジがスパッと決まらないのは単純に基本的な調整が出来てないだけでポイントを押さえておかないと、どれだけディレイラーをいじくってもギアはバシッと決まりません。
今回はシマノ製のリアとフロントディレイラーの調整についてお伝えします。
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フロント、リアのディレーラー調整
シフトチェンジがうまく決まらないからと言って、ワイヤーを張りなおすだけでいいこともあるので、
てきとうにアジャスターやネジをいじくると余計にシフト調整がむずかしくなることもあります。
ディレイラーを調整する時には
- アーレンキー(ディレーラーの種類によっては9mmスパナ)
- プラスドライバ―
の2つを用意してディレイラーを調整していきましょう。
アーレンキー(六角レンチ)はワイヤーのボルト、
プラスドライバーはプーリーの位置を調整するためのネジに使います。
精度の低いプラスドライバーは位置調整のボルトを舐めてしまいやすいので、百均とかではなくなるべく精度の高いドライバーを選ぶことをおすすめします。
今回は六角レンチとプラスドライバーだけですが、他のパーツのメンテにも興味があるなら以下の記事で紹介している工具を揃えておくととりあえずは基本的なメンテナンスはできますよ。
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では、ディレーラー調整について話を進めていきます。
フロントディレーラーの調整方法
フロントディレーラーの調整の手順は
- チェーンとシフトをインナーに落とす(リアのチェーンをローにする)
- ワイヤーを緩める
- フレーム側のねじを回して調整
- ワイヤーを張る
- シフトレバーでフロントをアウターに切り替える(リアをトップにする)
- 外側のねじを回して調整
1、チェーンをインナーに落とす
フロントディレーラーを調整する時には
先にフロントをインナーに。
リアをローに切り替えてチェーンがまっすぐな状態にしておきます。
2、ワイヤーを緩める
ワイヤーが緩んでる場合はたるみがないように張りなおしてボルトを止めます。
ワイヤーを通す位置を間違えないように。
それでも調整が決まらないなら次に進んでください。
3、フレーム側のねじを回す
フロントディレイラーのねじはフレーム側にあるほうがインナー調整ねじです。
ディレーラーのガイドの外側とチェーンの隙間が0.5mmぐらいになるようにネジを回して調整。
だいたいの目安としてはディレーラーのガイドがチェーンに触ってるか触ってないかぐらいで大丈夫です。
フロントの調整ねじは両方とも右に締めれば内側によっていき、左に緩めれば外側に動きます。
ワイヤーを張る
インナー側の調整が終わればワイヤーを張ります。
ワイヤーを引っ張ってたるみがないようにするのがポイントです。
ボルトで固定する時もワイヤーが緩まなように引っ張りながらボルトを締める。
アウター調整
シフトレバーでチェーンをアウターにして
リアをトップに切り替えてチェーンをまっすぐにします。
アウター側のねじが締まりすぎているとレバーを使ってもチェーンが最大まで上がってこないので調整ネジでディレーラーの位置をきめます。
外側のネジを回して調整
最後に外側(アウター側)のネジを回して調整します。
インナーの時と同様にディレイラーのガイドとチェーンの隙間を合わせていきます。
チェーンにディレーラーが完全に触ってるならネジを緩め、
離れすぎてるならネジを締めて調整してください。
あとは何回かシフトチェンジしてみて問題なく切り替わればOKです。
リアディレイラーの調整方法
リアディレイラーの調整するときの手順は
- インナーワイヤーを緩める
- トップ側の位置を決める
- ワイヤーを張る
- ロー側の位置を決める
- アジャスターで最終調整
1、インナーワイヤーを緩める
インナーワイヤーを止めているボルトをアーレンキーを使って緩めます。
初めてインナーワイヤーをさわる場合は、
外す前にワイヤーを通す位置、固定部分の向きなどを確認してください。
2、トップ側のプーリーの位置を決める
プーリーの位置はスプロケの「トップ」と「ロー」を見ながら合わせます。
縦にネジが2つついているところがあるので、
そのネジを締めるもしくは緩めることでプーリーの位置を調整します。
トップ側を操作する時は「H」のネジ、ロー側は「L」のネジを使います。
「ネジは閉め込むとプーリーが中に寄って行く」ことを覚えておいて下さい。
ディレイラー調整に慣れるまでは
最初から両方のネジを閉め込んでおくか緩めておくほうがわかりやすいです。
チェーンはフロントをアウター、リアはシフターでトップに持ってくる。
トップのギアとプーリーが垂直(気持ち外側)になるよう。
ロ―側のプーリー位置は垂直₍面一)に合わせます。
3、ワイヤーを張る
トップ側の位置が決まれば、ワイヤーを張ります。
ワイヤーは緩みがないところまで引っ張っておけば大丈夫です。
ワイヤーを固定する位置に注意して下さい。
ワイヤーを通す溝があるのでそこを通してワイヤーをボルトで固定します。
4、ロー側のプーリーの位置を決める
ワイヤーを張り終えたらロー側の位置も決めましょう。
フロントはチェーンをインナーに落として、リアはシフターでチェーンをロー側に持ってきます。
「L」のネジを回してプーリーをローギアと一直線にします。
ロー側の位置を決めるときにはプーリーの位置が外側になりすぎると、
チェーンがローギアに乗りあげて最悪脱落したり、プーリーがスポークに接触します。
また、トップまで切り替わらないので注意です。
逆に、プーリーがローギアよりも内側にあると上までチェーンが上がってこない。
5、アジャスターで最終調整
ディレイラーの精度にもよるけど、プーリーの位置調整が出来ていれば、
これだけでほぼギアチェンジは決まります。
ですが、トップから2速3速とシフターで上げるときに、カリカリと音をたてるだけでギアが上がらないときは、アジャスターのつまみを左に少しずつ回して無理やり大きいギアにあげてやります。
2速,3速に上がれば調整は大体成功です。
大きなギアに変速して一番大きいギアまで上がらないときは、ワイヤーの張り具合とプーリーの位置を修正してください。
よくシフターを遊び分だけ動かして音鳴りがどうのこうのとかなり細かい調整まで求められていたりしますが、ぼくはそこまで神経質になるほどの調整はしてません。
やり方に慣れないうちは1から調整
ディレーラーの仕組みを覚えるまではやり方がこんがらがるかもしれません。
なので調整のやり方に慣れる(覚える)までは、1から調整し直したほうがけっこう簡単にギア調整が決まりやすいです。
- ワイヤーを外す
- 調整ネジで調整する。ネジをどっち回しか忘れてしまったら両方とも締めて内側にしておけば調整する時は緩めるだけなのでわかりやすいかと思います
- ワイヤーを張る
- アジャスターで最終調整
これでOKです。
時間があればチェーンやディレーラーの洗浄もまとめてやってしまいましょう。
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まとめ
フロントディレーラーの調整はチェーンとの隙間の開き具合をよくみて、
適切な位置に合わせておくことが大事です。
隙間が開き過ぎるとギアが切り替わらないだけでなくチェーンが脱落してしまいます。
リアディレーラーの調整で大事なことは、
プーリーを見てチェーンが動く範囲をしっかり調整すること。
リアもフロントもワイヤーの張り具合にも気にしてくださいね。
チェーンが動く範囲が「ここからここまで」と決めてやれば、スプロケのスペーサーや、
ディレイラーハンガーが曲がったりしてない限り変速は決まってくれます。
イチから調整する方法に慣れてディレイラーの仕組みを覚えれば、
サイクリング中、急に調整が必要になっても対応できるようになりますよ。
あと、ディレーラーの調整をするためにはロードバイクを立たせる必要があるので、サイドスタンドを付けてないならメンテスタンドも用意しとくと調整作業が楽ですよ。
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