公道を走る自転車にとってブレーキはコンポーネントの中でも
一番重要といっても言い過ぎじゃないぐらいのパーツです。
ロードバイクは速度が出るからスピードコントロールするためにもブレーキは大事です。
ブレーキは使っているうちに徐々にシューが擦り減ったり、片利きしたり、
ワイヤーはほつれたり伸びたりするので、
安全に走るためにもブレーキの調整が必要です。
ワイヤーとブレーキの調整方法
ブレーキ調整に必要な工具
ブレーキをメンテナンスするためには
- 六角レンチ(必須)
- ワイヤーカッター(ワイヤー交換をする場合)
インナーワイヤー交換の方法
ワイヤーを固定している部分がほつれたりするとブレーキの効きが悪くなってしまいます。
インナーワイヤー交換は
- キャリパーブレーキからワイヤーの固定ネジを緩めてワイヤーを抜く
- STIレバーを変速するときみたいに内側に押し込み、そのままレバーを握ってハンドルにひっかける。
- ワイヤーを引き抜く
- 新しいワイヤーを通す
上の画像のようにレバーを内側に押し込みながら,
レバーを握ればハンドルにひっかかるのでワイヤーが取り出しやすいです。
ワイヤーのタイコをひっぱりワイヤーを抜きとります。
そこに新しいワイヤをまた通してワイヤー作業は完了です。
ブレーキの調整方法
ブレーキの調整のひとつのやり方は
- アジャスターをある程度緩めておく
- リムに両方のシューをピッタリ当てる
- シューを押さえながら、ワイヤーを引っ張り固定する
- アジャスターを締めてシューとリムの間隔が2ミリぐらいになるようにする
- 本体が真っ直ぐでもセンターがずれていればブレーキアーチ調整ボルトを2mmのアーレンキーで回す
- ワイヤーキャップを付ける
もう一つのやり方は
- シューとリムの間にダンボールの切れ端やブレーキシューチューナーなど隙間ができるものを挟む
- シューが開かないように押さえながらワイヤーを張って固定する
- 本体が真っ直ぐでもセンターがずれてればブレーキアーチ調整ボルトを2mmのアーレンキーで回す
- ワイヤーキャップを付ける
ブレーキシューのトーインを出す
ブレーキシューを固定するときにしておきたいのがトーインを出すこと。
ブレーキの船を進行方向に向かって
シューとリムの間隔が狭くなるようにハの字に固定するとトーインが出せます。
トーインを出すことで
- 音鳴りを防止効果
- シューを平行にセッティングしたときよりも強い制動力が得られる
ブレーキシューの調整をするときにブレーキシューチューナーか、
シューの後ろ側にダンボールを噛ませて固定すれば簡単にトーインが出せます。
何も使わずにトーインを出す時には極端に角度を付けないように注意です。
ブレーキ調整で注意するポイント
- ワイヤーは溝に通して固定する
- 交換してすぐのワイヤーは初期伸びするので強く何度かレバーを握って調整し直す
- シューを固定する位置がタイヤに干渉していないこと
- 引きしろの好みは個人差があるけど、必ず利き具合を確かめること
- ワイヤーをつぶして固定してるので、なるべく少ない回数で仕上げる
まとめ
ブレーキは命を預ける部分なので自身がなければ、
プロに任せてもいいです。
やり方はそんなにむずかしくはないですが、
実際にやってみると慣れるまでは、
一発でバシッと決めるのは難しいかもしれません。
何回も調整のためにワイヤーを締めるとどんどんワイヤーが潰れてしまうので、
できるだけ少ない回数で調整を完了させたい作業です。
自分でブレーキ調整するときは慎重にやってくださいね。