園芸の用土には鹿沼土(かぬまつち)という単用土をご存知ですか。
ホームセンターとかの園芸コーナーに並んでいる鹿沼土見たことあるけど、使い方までは知らない方もいるのではないでしょうか。
今回は園芸用土の鹿沼土についてお伝えしていきたいと思います。
単用土の知識をつけると園芸用土を自分好みにカスタマイズできるようになりますよ。
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もくじ
多肉、観葉植物におすすめの鹿沼土
鹿沼土の読方は「かぬまつち」と読みます。
土と読んでますが軽石の仲間です。
軽石と土の中間のものと思ってもらえればOK。
鹿沼土だけを使用して植物を育てたり、培養土の中に混ぜることで土壌改良材としても働いてくれます。
植物コーナーで販売しているポットの中に見えるオレンジ色の石ころ。
あれが鹿沼土です。
鹿沼土は保水、排水、通気性に優れる
- 保水性がある
- 排水性がある
- 通気性がある
植物にとって良い土の条件には通気性、排水性、保水性が大事です。
軽石と土の中間の様な鹿沼土は単品で大事な3つの条件を持ち合わせています。
鹿沼土は粒状で一つ一つに細かく穴が空いているスポンジの様なイメージの用土です。
肥料を持たない
鹿沼土は細かい粒が無数に開いているため肥料を保ちにくい土です。
肥料があまりない土は良くないんじゃないかと感じますが、肥料保ちのなさを逆手にとってあまり肥料を欲しがらない多肉植物などにも適しています。
肥料が必要な植物には植える前に元肥を入れてあげることで解決できます。
堆肥が入っていないので虫が湧く心配も少なくなります。
酸性の土
鹿沼土は単品でPH(ペーハー)が4〜5の酸度が強い土です。
培養土は大体弱酸のPHが6〜7の弱酸が良いとされてますが、培養土に鹿沼土を1.2割混ぜる程度では特に問題はでないでしょう。
酸度が酸性に偏るのが気になる場合には、アルカリ性のくん炭を混ぜるといいですよ。
水分で色が変わる
濡れているとオレンジ色の鹿沼土ですが、乾いて来ると白色になってきます。
水の上げすぎも植物にいい影響を与えないので、水やりの目安にすることができます。
鹿沼土を使うときのポイント
粒の大きさを選ぶ
鹿沼土を使うのに注意してほしいのが、鹿沼土の粒の大きさです。
販売されている鹿沼土の袋には
- 細粒
- 小粒
- 中粒
- 大粒
- ミックス
粒の大きさで分けて売られています。
培養土に混ぜるときには、ある程度粒が揃っている方が培養土のなかで粒にムラが少ない用土が出来ます。
培養土に混ぜる分量は1〜2割程度
市販の培養土はどんな土が混ざっているかはパッケージの裏に記載されてたりしますが、メーカーによって配合は違っています。
鹿沼土等の単用土を追加して土をカスタム出来ると職部を育てる楽しさが増します。
鹿沼土を入れることで酸度が気になるなら、くん炭を混ぜてもいいです。
極端に追加せず、1〜2割入れたぐらいだったら特に影響はないように思います。
肥料が必要な場合には植え付けのときに元肥を入れる
多肉植物は肥料はたくさん必要ないんですが、草花類は肥料を欲するため元肥を植える前に土に混ぜます。
鹿沼土を混ぜた土は肥料を保ちにくい。
粒状の元肥を入れることで長い期間土の中で肥料の効果が続くようになります。
鹿沼土100%でもいける
ぼくは多肉植物を育ててますが、多肉専用の土を使わずに培養土に鹿沼を混ぜたり、鹿沼土のみで育てたりと好きなようにいろいろ使っています。
酸度が強い土っていうところが気になるかもしれませんが、植物によっては他の土と混ぜずに使うこともありますので、いろいろ試してみるのがいいと思います。
無気の鹿沼土だけで植えたハオルチアでも子株が出まくるぐらい元気に育っています。
多肉植物は全然鹿沼土だけでも育ちますし、水を上げると色が変わる見た目の変化もあるので、
水管理の目安にもなりますよ。
まとめ
鹿沼土は培養土に混ぜても植物によってはそのまま使える単用土です。
鹿沼のデメリットも他の単用土と混ぜることで改良したりすることができます。
そして、保水性、排水性、通気性がよい。
肥料を保ちにくいことを逆手にとって使用刷ることもできますよ。
では、また。